製造工程一部抜粋
■大島紬の作り方
泥染大島紬を16反作る場合の、たてかすり糸の製造工程を一部抜粋
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【1】精練 漂白および染色性を向上するために、生糸のまわりに固着したセリシンを機械を使用し除去します。 | 【2】図案 大島紬の設計図のようなもので、柄の配置、色、絣の表現方法、加工工程の効率化などを考慮しパソコンを使用して設計されます。 | 【3】はえばた 後工程の作業を効率的に行うために16本の糸を束ねて2反分の長さに揃えます。 |
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【4】のりはり 束ねた16本の糸をのりで固めます。 | 【5】締めばた かすりを作るための作業です。たて糸に綿糸、よこにのりで固めた絹糸を使用し柄に合わせて織り込んでいきます。綿糸で締め込んだ部分が、かすりになります。ここで織りあげた生地をむしろと言います。 | 【6】泥染め テーチ木染めした後に泥染め、これを繰り返すことにより大島紬特有の黒に染まっていきます。むしろの綿で締め込んだ部分は染まらず白色のまま残ります。これがかすり(点)になります。 |
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【7】目破り かすりに色付けする部分を千枚通しを使用して、綿糸をほどいていきます。 | 【8】すりこみ 綿糸をほどいた部分の絹糸に、ヘラを使用し染料をすりこんで着色します。 | 【9】ばら破り むしろの綿糸をすべてほどいていきます。 |
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【10】仕上げ 同柄の束ねられた糸を1本ずつ16反分に分けながら柄の順番通りに並べていきます。 | 【11】はた織り たて糸とよこ糸のかすり(点)を合わせながら織り込んでいきます。 | 【12】検査 本場奄美大島紬協同組合で検査を行います。ここで合格した反物には、地球印の証紙が貼り付けられます。 |